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両漢館珍品

成漢陶俑

陶吹哨俑、成漢時代、成都漿洗街桓侯巷漢墓より出土

この陶俑は典型的な成漢時代の風格を持ち、製作工程も比較的に精巧で、凸した目、開いた口、大きい耳などが備えられている。帽子をかぶり、両手に物を載せているものが一般的である。成都桓侯巷で発見された漢のお墓は最も知名度があり、出土された遺物には「玉衡二年」という文字が刻み込まれている編年磚(年代が刻まれた煉瓦)、青磁器、金属器、貨幣と大量に造られた独特な陶俑が発見されている。成漢俑の風貌は面白く、少数民族である賨人(ツォンレン)の宗教信仰に関係しているという見方があるが、一方でこれらの人形が賨人の模様を示すという考えもある。

成汉陶俑2.jpg